国際法を歯牙にもかけずイランに軍事攻撃を仕掛けたトランプは紛うかたなき敗北を喫した。ざまをみよ、小気味よい。イランは、多くの子どもたちをふくむ多大の人命を失いながらも、全面降伏しないなら「石器時代に戻す」大規模攻撃をと恫喝するトランプに対して、「人間の鎖」をつなぎ、ホルムズ海峡封鎖を死守して、それまでの国内対立を超えて徹底抗戦を貫いた。国際平和の良識を失わなかった西欧の国々はアメリカに協力しなかった。アメリカ国内では、さすがにいささかも大義ないイラン攻撃に対する立法、司法、シンクタンク、メディア、そして一般市民からの怒りの批判が沸き起こった。そう、それらの合力が、なびかぬイランに業を煮やすトランプに「石器時代」攻撃を断念させ、小刻みの妥協を重ねながらイランのわずかな譲歩をいらいらして待つほかない状態に、傲慢この上ない暴君を追い込んだのだ。最終合意の調印前の現時点では、結局トランプはなにも当初の目的を果たせなかった。なんのために戦争を始めたのか?アメリカと世界の人びとは問い続けるだろう。トランプは戦争だけではなく政治的にも敗北したのだ。願わくば、ウクライナを侵略するプーチンのロシアもトランプのアメリカと同じ運命に導かれよ!