旅のアルバム抄

201052010年5月ルーマニア、ブルガリア地方訪問

5月末から6月にかけて、妻とともにブルガリア・ルーマニアをしました。ビザンティン、東方教会の文化が濃厚なヨーロッパの田舎、長い歴史のなかでハプスブルグ家、オスマントルコ、ロシア、そしてソ連などの大国に蹂躙されてきた国々の世界遺産などを堪能でき、とても楽しい旅でした。写真の一端を見て下さいますか。(2012/01/11)


 2011年3月シリア、ヨルダン訪問20113

大震災の直後の3月14日、心残りながら出発することになったシリア・ヨルダン旅行の写真がようやく整理できました。彼の地でも若者のなかに民主化運動が沸騰しはじめていて、予定どおりの道行きは間一髪の感じ。人びとの写真は別項の「第三世界に生きる人びと」の欄に譲り、ここでは栄光と衰退の長い長い歴史が残した壮麗な遺跡、なお息づく古都などの映像をご覧になってください。


 2011年3月シリア、ヨルダン訪問22011302

シリア・ヨルダンでは、紀元前から続いた西欧と中東の交流・混交のためだろうか、彫りの深い明眸の人びとが多く、その美しさ、愛らしさに魅了された。イスラムの伝統的戒律があって、若いカップルは少なく、うらやましいほど親密な家族と一緒でなければ、黒衣の女性のポートレートはやはりむつかしい。しかし、観光地を訪れる若い女性のグループは闊達で、青春を謳歌して沸き立っている。戒律と圧政を拒む自由の息吹きに、それはどこかで通底しているかにみえる。


 2011年11月ミャンマー訪問201111

昨年11月、長らく計画していたミャンマー(ビルマ)を旅行しました。豊穣な仏教文化と人びとの祈りの生活にふれるすてきな旅でした。その熱い信仰ゆえに、人びとはなお厳しい軍政と貧困に耐えることができる一方、それらをやりすごしているかにみえます。例によってポートレートは「第三世界に生きる人びと」の欄に譲り、ここでは壮麗な寺院ややさしい表情の仏像など、濃厚な仏教文化に彩られた風景の一端をご覧になってください。(2012/01/11)


2011年11月ミャンマー訪問220111102

アジアの他の「発展途上国」と同様、ミャンマーの庶民は土に近くほこりまみれで働き、たいていは家族とともに居て、ひたすら仏に祈り、かつ寺院を憩いの場所としている。総じて穏やかな表情。ゆたかな国からの観光客である私たちには、たとえば少年僧たちの自制の心意気がどうしてか胸に痛い。なお、女性や子どもたちはタナカとよばれる白粉を塗っていることが多い。


2012年5~6月フランス訪問1_0004

このシリーズをはじめる以前の2009年、フランスのル・ピュイからピレネーを越えサンチャゴ・デ・コンポステーラに到る「巡礼の旅」に参加した。私の旅行史に残るすばらしい旅だった。それ以来、ロマネスク・ゴシック教会を中心にフランスを訪れる旅行によく出かかることになったが、これはそのはじめ。ランス、ストラスブール、コルマール、デジョン、ウェズレー、ボーヌ、クリューニーリヨン、アニシー・・・など。12世紀頃からその土地に息づいている宗教美術のなんという豊富さ、なんという美しさか。このアルバムはこれでも割愛に苦慮した。

 


2013年2月末台北

20132

 

2月末から4日間、台北に出かけた。中国は(日本同様)博物館は写真が撮れない。また新宿や原宿のような界隈があって活力にあふれているとはいえ、とくに美しい都市というわけではないので、今回は軽いNIKON COOLPIXだけを携行した。撮影の関心は人気の名所というより、やはり人びと。とくに古刹・龍山寺周辺の、天王寺界隈のようなまったくの庶民街、万華地区がおもしろかった。もっともファインダー撮影・手動ズームに慣れた私には、このカメラでの画面構成が難しく、あまりよい写真はない。(2013/04/02)