酷暑の夏をへて急速に秋冷の季節になった。7月から9月まで続いた闘病の試練を終えて、87歳の老衰は避けられないとしても、ひとまずそれなりに元気をとりもどした私たちは、この11月、かつてできたことがまだどれほど可能かを確かめはじめている。
1日(土)には奈良を訪れる。春日大社、般若寺、奈良公園、国立博物館の正倉院展、同仏像館を巡る日帰りツアーである。それだけだが、旅行社はたくさんの外国人をふくむ観光客による混雑と頻繁なバスの渋滞を少し甘く見たよう。各ポイントであまり時間の余裕がなかった。とはいえ、このところのいくつかの心労から解放され、さして疲れもなくほんとうに楽しかった。4日には、四日市病院での外科医の検診。滋子の術後に全く問題はない!
そして7日(金)には、ふたりで飛騨の古都、多治見に遊ぶ。JR多治見駅から黒塀の美濃焼の店の並ぶオリベストリートの途上、変に格式張った蕎麦の名店で昼食。その後、緩やかな坂を登り、中世ヨーロッパ風の多治見修道院をで休み、高台にいたって、そこから延々と森の道を下って谷底のような虎渓永保寺にたどり着く。そこかしこに紅葉、鎌倉時代様式の国宝の伽藍が配された素晴らしい別天地だった。そこまで約6キロほど、休みながらではあれ、歩いて歩いて歩いた。確か数年前に訪れたときよりも遙かに疲れ、もうへとへとだった。帰途は別の道をたどってやっと車道に出て、そこで、親切な中年夫妻の車にヒッチハイクしてJR多治見駅に至り、駅構内の喫茶室で長時間休む。名古屋駅近くの久しぶりながらなじみトキワ寿司に寄り、好きなネタの夕食。帰宅は18時頃だった。
結局、14000歩ほどの散策だった。すこし無理だったかもしれない。しかし、生体人工弁をもつ「身障者」手帳の妻も結局、疲労困憊というふうでなく、翌日も庭で働き、DVD『ミスティック・リバー』を楽しんでいる。よかった、滋子、もう大丈夫だよ。
写真は奈良と多治見のスナップいくつか。奈良:般若寺、コスモスと国宝の楼門/春日神社のふたり/外国人女性の勇姿/吉野葛ご膳の昼食/奈良公園のシカ/国立博物館の好きな作品1/同2/同3/夕刻の南大門/多治見:多治見修道院(明治30年)外観/同内陣/虎渓山永保寺の風景











